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冬山の楽しみ [山・アウトドア]

 本多勝一さん(ジャーナリスト)の著書を読むと、ゲレンデのスキーと山スキーは違うと書いてあり、たしかに私もそれには同意します。自分の足で高度を稼ぎ、自分の判断で斜面を駆け下りる爽快感は山スキー特有のものです。
 ですが、かといって今の私には両者を厳格に分けるような度量がありません。実際問題、山スキーの道具は処分してしまってゲレンデ用の道具しかない。装備を再調達しようとしていますが、冬山用品はおおむね高価なため、一時に買い揃えるのは貧乏サラリーマンには無理です。すこしずつ買い揃えて数年以上、おそらく5年くらいかかるでしょう。山用スキーはどうにかするとして、ほかに山用ブーツ、ビーコン、スコップ、プローブ、ヘルメット、厳冬期用のパンツ、ピッケルなどがなく、ほとんど初心者のレベルから買う感じです。今書いたのは日帰りの装備ですが、テントどまりになると、冬用シュラフなども追加になります。どうみても40万円くらいかかりそう(苦笑)。

 だからというわけではないですが、山スキーでなければスキーじゃないなんてことを言える状況にはないのです。(そういう硬派なことを言ってみたいですが、無理・・苦笑)でも、だからといって山の遊びをあきらめることはない。私は20歳だったかのころに山スキーの道具一式を神田の登山用品店に行って8万円くらいで買い、ウエアなんかアメ横で買った激安のありあわせのもので、けっこう楽しく遊んでいました。ゲレンデも山も同じ道具で滑っていました。

 ですから、お金がないからあきらめるというのはもったいない。いまあるものでどう遊べるか考えてみる。一人で雪山に行くのは不経済ですから、だれか仲間を募って、滑りにいければそれはそれでよしとする。実際、自分の活動ログのサイトでも最近はゲレンデと山を一緒くたにして記録しています。山スキーといったって滑降技術はアルペンスキーそのもの(注)ですから、定期的にゲレンデで技術を磨いておかないと山でも思ったように滑れません。

なんだったら冬の山歩きでもいい。そうです。カンジキやスノーシューで雪原を歩くのだって立派な冬の山遊びです。今年の冬はそのあたりから取り組んでいきましょうかね。あとは今ある道具でいける春の山スキー。難易度を勘案すれば、今ある装備でいけるところはあります。お金がないならないなりに楽しめばよい。学生のときもそういう風にして遊んでいましたから、その辺は慣れたものです。

(注)テレマークやスノボでバックカントリーを楽しむ人も多いです。

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