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台湾の誠実さと強さ、日本の政治家の不誠実さと脆弱さ [日々つれづれ]

まあ、個人的に台湾の動向に注目することが多いのできょうも台湾の話題です。
新聞記事からの引用です。
「麗しの島から「天才大臣」だけでない台湾の強さとは何か 」(毎日新聞 政治プレミア 福岡静哉・台北特派員 2020年4月20日 )
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200417/pol/00m/010/015000c
(長文ですが、引用します。)
「政権の側は「失敗すれば政権を失うかもしれない」と民衆の目を恐れるため、民衆の生活や思いに必死で寄り添おうとし、政策の改善に生かす。陳時中氏が毎日、専門家と共に欠かさず記者会見を開き、記者の質問が途切れるまで答え続けるのも、民意重視の表れだろう。
 台湾ではデモが日常的に起きる。民意は揺れ動きやすく、政治はしばしば混乱する。だが、こうした有権者の政治に対する熱い視線こそが、民主主義を前に進めるエネルギーだろう。SNSでは「日本にも、台湾のように優秀な専門家の大臣がほしい」という嘆きをよく目にする。しかし参考にすべき点はむしろ、政治を動かす民衆のチェック能力だと思う。 」

日本の政治に足りないもの。与党といえどもいつ政権を失うかわからないという緊張感。ダイナミズムがわが国の政治には足りないのでしょう。
COVID19の感染拡大抑止策において、台湾の検疫策の優秀さが際立ちました。たしかに他国の成功例をそのまま当てはめればいいというものではないですが、こと検疫についていえば、台湾はうまくいき、日米は台湾ほどはうまくいかなかったと言って差し支えないのではないでしょうか。

他方、日本でも、アメリカでも、首相や大統領などの要人が、記者会見を一方的に打ち切る場面はまれに見られるようですが、それは誠実さを欠く対応であり、会見をニュースなどをとおしてみる有権者には、権力者が傲慢な態度だったという印象しか残らないでしょう。それでも選挙に勝てれば良いと。まったくどこまで国民を馬鹿にしているのかと思うことも多く、不愉快な印象が残ります。わが国の国会答弁などでもこの手のやりとりは事欠きません。政治家の答弁に正しいことを伝える意思などまるでなく、自己保身の強い意志のみが見て取れます。いわく桜を見る会、大阪の国有地売却、そのほか、枚挙にいとまがありません。

わが国や、アメリカが、COVIDの検疫体制のまずさで感染拡大を招いたことと、その国の政治家が不誠実なことの直接的な因果関係はないのかもしれませんが、結果としてそうなっているよねぇ・・と私が個人的に思っているだけですけども。

アフターコロナの時代では、変化に対応できる企業や国が生き残っていけるというコメントがありました。
わが国は、この混沌とした時代の中に、進むべきヴィジョンを見いだして、進むことができるのか。国民と誠実に対話しながら、日本オリジナルのアフターコロナ世界への対応を打ち出せるのかどうか。(テレワークと在宅勤務とソーシャルディスタンスの推進だけでは、何か足りない感じがします。それだけならすでにかなり普及しているとも言えます。)
一夕一朝に答えのでる課題ではないかもしれないですが、我がこととして考えてみる必要があると思います。

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