なるほど、クラウドを使っているからメモリー媒体は要らないと。
私はまだUSBメモリーを使っています。信用していないわけではないのですが。
クラウド。
無償で使えるコンシューマ向けのクラウドは私も利用していますが、かたや法人向け仕様のクラウドサービスはというと、月額費用の面で二の足を踏んでいる状態です。
私が最近かかわったしくみでは、自社システム(オンプレミス)でシステムを構築したほうが、コスト面では有利という試算がでました。
減価償却費+管理コスト(人件費)+設置コスト(電気代、ハウジング費用など)と、クラウドの費用と、どっちが安いか。ケース・バイ・ケースでしょうし、悩ましいところですが、社内リソースで管理可能な程度の規模であれば自社(オンプレミス)が有利ではないかと思っています。従量制の料金が意外と高いのです。(ファイルサーバの容量ベース課金など)
IT部門は、新規事業への対応、地震などの災害対策、パフォーマンス向上などのITインフラの品質を向上させつつ、運用費用を下げる、というような無理難題とも思える経営上の要求を実現させていかなければなりません。
なかなか厳しい時代です。
ですからクラウドのような毎月費用のかかるサービスの利用はどうしても慎重にならざるを得ない。それが私の実感です。
また企業ユースでクラウドを活用する場合に下記のような点が問題点としてみえてきました。
1. クラウドを社内の認証システムと連動させるのが難しい(不可能ではない)
2. 閉域網と接続させて構成する場合は、アクセス回線を別途手配する必要がある
→コスト増の要因
3. データのバックアップを自社のポリシーで実施するのが難しい(不可能ではない)
反面、もしIT部門の専任を置かないような小さいオペレーションや、逆に数十台ものサーバーファームを持つような大規模なシステム、またシステムを導入することで管理にかかわる業務量が増え、要員を増やさないとまわしていけないような場合などであれば、クラウド化のメリットは大きいと感じました。
その部分にかかわる管理をまるまる運営会社に任せられるからです。
ITの世界は、耳あたりのよいキャッチーな言葉が独り歩きして、あたかも、それを導入すればいかにも何でも解決します・・といわんばかりの幻想を振りまいています。
しかしながら導入にあたっては技術面、費用面などから冷静、かつ多面的に検討する必要があります。
(そういった評価を行うのが私の仕事ともいえます)
これから年末にかけてインフラの再構成を実施予定で、データセンターなどいろいろなITインフラ要素の検討を行っています。
この本も役に立ちます。
インフラエンジニアの教科書
- 作者: 佐野 裕
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2014-09-05 23:48
nice!(12)
コメント(4)
トラックバック(0)
クラウドへの不正アクセス問題がアメリカで起きていますね。
by Silvermac (2014-09-06 06:16)
インターネット接続は、何が起きるか分かりませんからね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-09-06 07:28)
私クラウド使ってて 今 とても考え中
かなり怖いもの
by ゆうみ (2014-09-06 14:15)
e-g-g さん、
ゆうみ さん、
tsun さん、
お茶屋 さん、
sugoimono さん、
やってみよう♪ さん、
なんだかなぁ! 横 濱男 さん、
Silvermac さん、
ryo1216 さん、
さきしなのてるりん さん、
御訪問ありがとうございます。
☆ Silvermac さん、
はい、アップルのiCloudでおきたようですね。
☆ なんだかなぁ! 横 濱男 さん、
そうですね、たしかにクラッカーが虎視眈々と狙っているのかもしれません。
☆ ゆうみ さん、
そうですよね。私も、アメリカの人のように見られたくない写真をアップする気にはとてもなれません。
最悪の事態を考えてしまいますから。
by Azumino_Kaku (2014-09-06 20:59)