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グリコのチルド製品が・・・/2021年7月 旭川へ(116)day2・富良野・ファーム富田(その14) [日々つれづれ]

 私はグリコの「ビフィックス」というヨーグルトを仕事場近くのコンビニで買っていました。手元のレシートを見ると4月9日を最後に、チルド製品の棚から同製品が消えています。最初は空いたままでしたが、空間は別の会社のヨーグルトで埋められるようになりました。今は仕方がないので別の製品に変えています。


 この話を食品流通に携わっている知人にしたところ「え?システム屋さんがそれ知らないの?」と。  
 
 そんな・・私はIT業界メディアの関係者ではありませんので、自分が仕事で使っている領域のごく限られた情報しか知らないのです。(今回改めて気づきました。)
 
 システム管理者と申しましても扱う領域があまりに広大過ぎます。なので「広く浅く・・・」いや「点と線」(松本清張)どころか、自分の知識や経験は「点」でしかないのでは?と無力感を感じることも多々あります。
 で、今回の件、全然わからないので、それってどういうこと?と思ってインターネットで検索しますと・・。
  
「原因は旧基幹システムから独SAPの「SAP S/4HANA」への切り替えに伴うトラブル」
「稼働が1年超遅れたグリコの基幹システム刷新、投資額は当初比1.6倍の342億円に」
(翁 羽翔 日経クロステック/日経コンピュータ 2024年04月22日 有料会員限定 日経BP社 URL: https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09206/
と。これは大変。5月中旬に出荷再開できればいいですけど、長期化すると業績への影響も看過できなくなりそう。
 私事恐縮ですが、筆者は1996年ころ、SAPとは別(競合?)のERP導入にユーザ側企業として携わったことがあります。ユーザの声を聴いてカスタマイズ?そんなこと一切しません。私の上司も、「アメリカから優しい女性のトレーナーが来るから心配しなさんな。英語が話せない?大丈夫、なんとかなる。」
「業務フロー?キミに一任する。なんとかなるだろ?」

 この話は記事20本分くらいになりそうなので、詳細省きますが、「米国人の優しいトレーナーってどういうこと?」 と思いました(笑) 。私の英語が拙すぎて言葉は通じないです。それに仕事の流れについても、
「新しいシステムのやり方はこうだ。これにきみの今の業務を合わせろ。それが君のミッションだ。」と言って一切譲りません。
 
 私の担当は会計系モジュールのうち、GL(一般会計)、AP(買掛金管理)、FA(固定資産管理)。AR(売掛金)やインベントリ(在庫)は私より社歴の長いマネージャーが担当しました。
 5月連休明けの稼働開始を数日後に控えたある日、「固定資産のデータ(CSV)の取り込み(インポート)できますよね?Is it possible for us to import fixed asset data (CSV) to new system?」と私が言いましたら、
 
 アジア系アメリカ人のトレーナー(実際の役回りは導入コンサルタントと思われる)の答えは「それはできないよ。きみが徹夜して入力しなさい。"We can't accept the request. It's too late. You have to stay up all night to enter the data manually."と。

 固定資産のデータは500件から600件くらいありましたので、一件ずつ、手入力で、新システムの画面から打ち込んでいきました。終わったのは稼働開始の前の日の午前5時。徹夜になりました。当時の事務所は池袋にあり、休日朝の空いた下り電車で帰宅したことをよく覚えています。こちらの組織は業務をパッケージに合わせてカスタマイズをほとんどしていなかったのではと推測します。稼働開始は予定通り。米国側のプロジェクト管理者は昇進したようですが、私を担当してくれたトレーナーのIさんはしばらくして組織を去りました。


 私は、テキトウで、いい加減な性格というのは自覚しておりますが、このときばかりは自分の無知さ加減が嫌になりました。本国の技術者と対等に話をするには体系だった学習が必要ではと痛感しました。

 その数年後、書店で、目的にあった学習書を見つけ、データベース管理の学習を独習で始めたところ、この手のCSVなどのテキストデータは「SQL loader」という仕掛けで取り込めると知りました。学習は決して楽ではなかったけれど、体系的に学習できたことは今でも役に立っていると思います。詳細はよく調べないとわかりませんが、製品のバージョンや他社製品などに変わっても、基本構造はそうそう変わらないのではと推測します。



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 写真は2021年7月、旭川、富良野、美瑛、道北の花畑をめぐる旅。二日目、富良野のファーム富田です。ラベンダー畑を散歩しています。写真は園内の公衆トイレの窓ですが、建物も木製、窓枠も木製。木の窓枠は保護塗料の塗りなおしが大変ですが、アルミサッシなどに比較して断熱効果が高いので、ガラスを多重構造にすると断熱窓になります。

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