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中国語、漢語、普通話・・ [日々つれづれ]

NHKテレビテレビで中国語 2020年 04 月号 [雑誌]

NHKテレビテレビで中国語 2020年 04 月号 [雑誌]

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: 雑誌
NHK Eテレ・テレビで中国語、二年目に入りました。講座の最初のほうで、講座で扱う中国語を漢語(Hanyu)と呼び、普通話(putonghua)であることが説明されます。ラジオ講座でも同様の説明があります。
しかし、講座として取り上げるのがなぜ漢語なのか、普通話なのかについては深い説明はありません。ただ普通話をマスターすれば、中国本土であまねく通じること、香港、台湾、シンガポールなどでも通用するという説明はあります。中国の人口の9割を占める漢民族の使う言語である点についても言及があります。
実際に、日本の国内で中国語の教材を探すと大部分は漢語の普通話の教材である点は以前の記事でもご紹介しました。

さきの記事にあげた新書(橋爪ほか おどろきの中国 講談社現代新書)に、興味深い記述がありました。
「(越とか、楚とか、秦とか、互いに違う民族同士の相互理解のために)絵みたいな字をつくった。絵は概念をかたどったものだから、具体的なものなら、言葉が違っても意味が分かる。(中略)そして、この文字をそれぞれの言語の読み方で読み方で読むことにした。これが漢字」(橋爪ほか おどろきの中国 講談社現代新書 2013年  p.87)  
今でも、たとえば、香港の人は、書き言葉として表記された普通話を頭の中で音読する際には、広東語の発音で読むと聞いたことがあります。(同じ漢字の発音が普通話と広東語でまったく異なるのです。)
あまりに広大で、多数の民族要素から構成される国を、国としてまとめるための一種のツールが、漢語であり、普通話なのではないかとふと思いました。先にあげた新書は381ページと新書としては厚くてなかなか読み切れないのですが、ぼちぼち読みすすめていきたいです。

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