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混雑した日本へようこそ?・ 2021年7月 旭川へ(115)day2・富良野・ファーム富田(その13) [日々つれづれ]

  昨日でしたか、"welcome to overcrowded Japan." (<オーバーツーリズムで>混雑した日本へようこそ!)と皮肉ったタイトルのメールマガジンが配信されていました。(Nikkei Asia 2024年4月29日 12:32/JST)

 このところの記録的な円安で、世界的にみると、空前の日本観光ブームになっているのかもしれません。そこに日本国内のゴールデンウイーク(黄金週間ということ?)の連休が重なって、京都や鎌倉、富士山(吉田口の五合目登山口)など大変な混雑になっている写真が紹介されていました。

 上のメールは個人のケータイで受信しましたが、その時は私はデータセンターで、仮想マシン(サーバ)とハイパーバイザー(仮想基盤)と格闘?していました。仮想基盤を支える物理サーバを一台ずつメンテナンスモードにして再起動をかけます。メンテナンスモードにすると、基盤の上に載っている仮想マシンは別のところに動かす必要があります。


  いきなり専門用語が多数出てきて困惑されている方もおられるかもしれません。「仮想サーバ」に対する概念としては「物理サーバ」です。物理サーバは実際に機器が私たちの目で実体を目視可能です。企業などではラックマウント型のものが一般的に使われますが、タワー型のものもあります。

 「仮想サーバ(マシン)」は、管理画面の上でないと目視できません。仮想化のメリットとして、一台の物理サーバの上に、複数台の仮想サーバを稼働させることができる点が挙げられます。仮想サーバは、「ファイルサーバ」、「ワークフロー」、「基幹系システム」、「ID(ユーザ)管理」などのサービスを提供する役割を持っています。
 サーバといっても、機械ものですので、高い負荷をかけながら24時間365日稼働していると、どこか故障したりします。他方、発電所の電力管理、航空機の管制、金融機関決済、通信会社の課金管理・・といったサービスは停止させるのが難しいと思います。止められないシステムがある場合は高可用性(耐障害性が高いしくみ)を導入します。

 複数台の物理サーバを束ねて、「クラスタ」(cluster: 英語: ブドウなどの「房」(ふさ)のイメージです)にして、たとえば2台のうち、1台が停止しても、稼働を続けられるような構成を組みます。やたら英語が多いですが、こうした仕掛けを「HA(High Availability :高可用性)構成」などと呼びます。

  私はこのしかけを同僚に説明するとき、よく建物のたとえを使います。物理サーバは集合住宅(日本でいうマンション)。ハイパーバイザーは部屋の賃貸管理会社。集合住宅の各専有部の区画(賃借人が借りる部屋)を仮想マシン(仮想サーバ)とします。
 この集合住宅は、管理会社(ハイパーバイザー、商品名はヴイエムウエア社(by Broadcom)vSphere(ヴイスフィアと読みます)とか、マイクロソフトのHyper-V(ハイパーヴイ)とか)が管理しており、同じ規模の集合住宅(物理サーバ、vSphereでは”ESX-i”と呼びます)が5棟、同じ敷地内に建っているとします。集合住宅はすべて賃貸で、分譲はありません。管理会社は、何か非常事態があった時のために3割ほどの区画を貸さずに遊ばせているとします。
 集合住宅(物理サーバ)が老朽化して、3年かけて一棟ずつ、建て替えるとします。工事中の住宅棟には人が住めないので、工事していない4棟の空いている区画に移ってもらう(引っ越し)ことにします。vSphereなどではそんな風に仮想マシンを「引っ越し」させるのですが、その操作を移行(vMotion:ヴイモーション)と呼びます。 

 上記のように一棟ずつ建て替え(実際は物理サーバの修理や再起動)、その間に空いている区画に引っ越し(仮想マシンの再配置<vMotion>)。これを物理サーバの台数分だけ、昨日は行っていましたので、結構時間がかかりました。
 建物のたとえをつかって余計ややこしくなったような気もしますが、いずれにしても物理サーバで積んでいるスペック(CPUやメモリ)の余裕は通常はあまりない(2ないし3割程度の余裕は見るでしょうか。運用していると負荷が上ぶれすることがあります)ので、物理サーバが1台壊れて修理のために止めるとなると、どの仮想サーバを動かして、どの仮想サーバを止めるかのやりくりを考えなくてはなりません。


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 そんなこんなのやりくりが終わって、退館手続きをするために、窓口に行きます。インフラの仕事は、ひとさまが休んでいるときに行うものと書きましたが、こちらのデータセンターでは今年は連休中に働いている人(ラックを借りている側)はあまりいないようでした。実際私が入館した区画は照明が落とされていて、私が退館するときは部屋のあかりを消灯しました。

 しかし大規模な構築とか停止保守とか移行作業などは、連休とか年末年始などをめがけて行われることが多いです。

 帰りの電車はすいておりましたが、大きなカバンを持って出かける人は多かったです。夕方、家族と待ち合わせて都心のターミナル駅の百貨店に行きましたが、けっこう人は多かったです。北海道展のイベントは大変な混みようだったようです。円安と物価高で、海外に行けないのでスカイツリーの台湾フェアで海外気分を味わっている人の姿をニュースで見ました。「ハワイに行きたいけど円安で・・」。この自国の通貨安。どうにかならないですかね。円安で株があがるとかいう理解に苦しむ現象もそろそろどうにかしてほしいです。食糧もエネルギー原もみな輸入なんですから。

 もと日銀総裁の黒田さんが春の叙勲で・・と聞きましたが、この方がなんでそれ(勲章)を受け取るのか私には理解不能です。国民を苦しめているいまの円安の引き金は、あなたと、安倍さん(故人)が引いたんですよ。わかってます?(笑)。

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 写真は2021年7月、旭川、富良野、美瑛、道北の花畑をめぐる旅。二日目、富良野のファーム富田です。ラベンダー畑を散歩しています。歩いても、歩いても、ラベンダーとお花の畑。何ヘクタールあるかわからないですが、とにかく広い。二時間くらいかけて歩いたような気がします。
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