近代のあとに来る時代 [日々つれづれ]
家電業界を取り巻く環境の厳しさを象徴するようなニュース。大規模な人員削減は働く人の生活に与える影響も大きく、非常に深刻な問題です。
日経ビジネスオンライン で家電業界不振の原因を探る記事を読む。
総合トップ > 経営・マネジメント > 統計学者吉田耕作教授の統計学的思考術
家電業界の凋落は誰のせいなのか? http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120406/230713/?rank_n
このブログでも、何度か「近代の終わり」について言及しています。では「近代のあとに来る時代」は、いったいどんな時代なんでしょうか。
誰か体系化して説明している人が居たら教えていただきたいと思うのですが、私は、時代が変わるときに、まず人々や、企業などの価値観や、行動規範が変わっていくのではないかと考えるようになりました。
利潤の最大化は、ミクロ経済学では企業の行動を合理化するための規範とされます。
私の手元にミクロ経済の教科書が何冊かありますが、いずれも、利潤の最大化は議論(経済モデル)の前提条件となっています。
もちろん、利潤がなければ企業は存続しないので、儲けを度外視して行動することはできない。しかしながら、儲かれば何をしても構わない、後先考えずその場限りの利潤の最大化に奔走する、という時代は終わったのかもしれない。
思いつくままに例をあげれば、良好な品質の製品やサービスを提供し、社会との関係を良好に保ちながら、企業としても成長していく。もちろん新しい時代に向かうチャレンジを果敢に続ける。
社員がよき市民であることをサポートする。
消費者や投資家は、モノを買ったり投資をしたりする際に、企業の価値観や姿勢まで含めて総合的に評価する。社会の支持を集める企業が大きく成長するような世界。
米国のサブプライムローンのような、普通の倫理、リスク感覚では到底成り立たない商品は、自然に排除されるような健全な世の中。
私の希望と予想がごっちゃになってしまっていますが、なんとなくそんな気がしています。
2012-04-11 23:13
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軒並み大赤字決算を出している製造業に頑張ってほしいですね。
by Silvermac (2012-04-12 06:13)
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こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
☆ Silvermac さん、
同感です。わが国のものづくり、製造業、踏ん張りどころだと思います。
電力、円高、国内市場の縮小とと厳しい環境なのはわかりますが、どうにか国内で踏みとどまってほしいです。
by Azumino_Kaku (2012-04-12 22:37)