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いまどき機械翻訳や通訳を使わないのはぜいたくかも・・ [日々つれづれ]

中国語講座の最終回の講義で、「自分の口と耳で、外国語を通じてコミュニケーションする喜びと達成感は機械では味わえない」(NHKラジオ、まいにち中国語 2020年3月号、テキスト p.91 中国語学習Q&Aより)と講師の李先生がおっしゃっていました。同感です。いまやスマホに翻訳アプリを導入して、日本語を打ち込めば、対応している言語であれば、自分の代わりにしゃべってくれさえする。スマホの音を大きめにして、タクシーの運転手さんに「どこそこまでお願いします」とスマホにしゃべらせることもできなくはないと思いました。
ただ、ここで講師が言っているのは、自分で外国語を理解するプロセスは、どんなに技術が進化しても決して無駄にならないということだと思います。私も試しに中国語の翻訳を何度かソフトでやってみましたが、自分の言いたいことと乖離している場合が少なからずあります。機械翻訳の結果をチェックしないとだめだと思いました。チェックするには自分なりに文法や語彙の知識がないとだめでしょう。
私が中国語やら韓国語やら勉強している動機は、やはり現地の人に話しかけて、相手と直接意思疎通を取りたいからです。
通訳や、機械翻訳では伝わらないニュアンスがあると思います。まあ、いまどき翻訳ソフトやら通訳やら使わない方が、ぜいたくなのかもしれませんが、そこはやっぱり自分でやりたいですよね。
とくに、「この人がつたないながらもこちらの言語で必死に話しかけてくれた」という事実は、相手を説得する強い材料になると思います。
相手がこちらの話すつたない外国語に耳を傾けてくれるのは、こちらが必死に伝えようとする気持ちが相手に伝わるからでしょう。さきの李先生のアドバイスにも「ネイティブと交流したいという気持ちを持つ」ようすすめています。動機付けがあれば、あとは本人のやる気、時間、ある程度のお金をかければ何とかなると思います。

もちろん東アジアの諸国を訪れて現地の言葉を全く使わず英語や日本語だけで用を足すことも場合により可能でしょうが、その味気なさも十分味わいました。やはり行くからには現地の言葉をある程度理解しないと面白くないというのが私なりの結論です。言語を学ぶプロセスを通して相手の国の文化的な側面を知ることにもなります。かり
に言葉は機械を使ってどうにかしても、相互理解のプロセス全部までは機械に代わりにやってもらうわけにはいかないのではないでしょうか。

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