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2024年4月・第26回長野マラソン(プレビューその2)・バイタルOK!  /2021年7月 旭川へ(110)day2・富良野・ファーム富田(その8)  [日々つれづれ]

  顔が腫れて痛いです。殴り合いでもしたかのようになっていますが、そうではないんです。マラソンのゴールの後に、荷物を受け取って雨は降っていなかったので、昨年同様に南長野運動公園(ゴール会場)の駐車場の脇の空き地(土の地面)にレジャーマットを敷いて着替えたり、お腹が空いたのでコンビニで買ったおにぎりを食べたりして腹ごしらえしていたのです。そのときちょっとしたアクシデントで顔面を地面に強打しました。

 フルマラソンはエネルギーとして、糖質と脂質をうまく燃やして走るのですが、走り終わるととにかくお腹がすいて、パンとかご飯が食べたくなります。フルマラソンですと、人によりますが2000キロカロリーは消費するようです。

 それを見越して、私は前の晩に買って、賞味期限切れ前(十分食べられるという意味)のコンビニおにぎりを4つほど、それにパンなどを預け荷物にいれていました。

 いつものようにフィルムをくるっと回して、両脇の袋を引っ張れば、おにぎりが完成・・・と思ったら、ご飯粒が乾燥してバラバラになっており、乾飯(ほしいい、昔の武士の戦場の保存食)だか、アルファー化米(登山の時や、非常時に食べる保存食のお米)のようにカラカラに乾燥しており、ご飯がばらばらと地面やレジャーシートの上に落ちました。

 困ったなぁ。筆者は昭和の生まれなので、いや明治生まれ安曇野育ちの祖父母に厳しくしつけられ、お米を無駄にするとお百姓さんに怒られるとか目がつぶれるとかいう教育を受けています。こういう教育も長野県だけなのかな?さすがに地面におちたのはあきらめて、レジャーマットの上の米粒は拾って食べていました。
 
 心身共に追い込んで疲れ果てているときにあまりやりたくない作業ですが、おにぎり一個が乾燥ご飯になっているということはほかの三個もそうなっている。参ったなぁ。気が遠くなりました。捨てるわけにいかないし。とりあえず汗だくになっている上半身のウエアを脱いで着替えようと立ち上がろうとしたところ、左の太ももが攣っているいることに気づきました。そのまま尻もちをついて座ればよかったのに、無理して立ち上がろうとしたところ、今度立ち眩みで目の前が真っ白になりました。

 気づいたら「地面と顔面がこんにちは」状態に。アスファルト舗装でなかったのは幸いですが、それなりに顔面を強打しているせいか、起き上がれません。うつぶせの姿勢から仰向けに体制を直して天を仰いでいました。

 「おい!あの人大丈夫か?」「けっこうバタンといったぞ・・」「応急処置呼ぼう」と近くにいたランナーの方(同じように走り終わり着替えたり休んだりしている)が、救護班を呼んでくださる声が聞こえました。「あ・・・すいません・・・でも、ワタシ、大丈夫です・・」と言おうとしましたが、声が出ません。

このまま、10分くらい休んでいれば大丈夫なのに、大げさなことになってしまったなぁ、困ったなぁ。

 会場のスタッフの方が無線で呼び出した地元の消防の方が来てくださいました。
 
「どうなさいました?」と事情を聴かれ、上記の説明をした後、氏名の確認、生年月日、家族の連絡先等々の確認。レスキューの記録にもつけるのでしょうが、患者の反応が正常かどうかを確かめてくれたのだと思います。
「これ何本に見えます?」 指を一本立てて視界の確認でしょうか。血圧、体温、血中酸素濃度のセンサーなどを付けられ、データの採取。

「バイタルOK!」「では、我々はこれで」と消防の方は立ち去ってゆき、最後に残った方が、「唇のところの泥取りましょう」といってガーゼとペットボトルの水で洗浄してくださいました。

 私も走りながら見ていたので理解はしているのですが、もっと症状の重いランナーがいくらでもいます。30キロ付近(松代のあたり)で高速(上信越道)の側道であおむけに倒れ救護されているランナー。そういう緊急度の高い人に比べると、走り終わってこけている私などは、どうってことない扱いなのは理解できるんですが、強打した頬骨が痛いのと、泥がそのまま食い込んでいるので、私も手元のペットボトルの水とタオルで泥だけは落としました。

 荷物をまとめ、通報してくださった近隣のランナーの方にお礼をいうと
「大事にならなくてよかったね」「顔のところ痛そうだから救護室行きなよ」と親切に応対してくださいました。ありがたいことです。

男子救護室へ行き、事情を話すと、医師の方が、アルコールとガーゼで傷を清拭してくださいました。かなりしみて痛かったですが、「うん、これでOK」。傷口に食い込んだ泥は落として下さったみたいです。
看護師の方が、「お大事に。家に戻ったらお風呂できれいに洗ってね」と。

そう、私にはまだミッションがあって、家に帰る前に一軒寄るところがあるんですよ。タクシー乗り場に急ぎました。

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 写真は2021年7月、旭川、富良野、美瑛、道北の花畑をめぐる旅。二日目、富良野のファーム富田へ。海外からの観光客の方もこの風景を満喫している模様。
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