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中野ジェームズ修一 全身改造メソッド 新潮社 [日々つれづれ]

全身改造メソッド:カラダは何歳からでも変えられる

全身改造メソッド:カラダは何歳からでも変えられる

  • 作者: 中野 ジェームズ 修一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/08/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
私はやせるというよりは、ランニングのパフォーマンスを高めたいという動機で読んでいます。また私の場合は、筋力、柔軟性などを高めることが重要のようです。同書のp.195には「ランニングを始めてすぐに体や精神に変化がでてくるわけではない・・(中略)最低でも2,3か月はかかります。」とあります。

 もし仮にそれが正しいとすると、書店などでよく見かける、運動の習慣のない初心者が半年でフルマラソンをサブスリー(3時間以内で完走)だとか、サブフォー(同じく4時間以内)だとかいうキャッチフレーズはあまり根拠がないということになります。

 私の乏しい経験に照らしても、フルマラソンを4時間ちょっとくらいで走り切るだけの走力がつき、またそれにふさわしい体力がそなわり、身体が絞れ必要な筋力がつくまで、走り始めてからおよそ3年半を要しています。長すぎる感じもしますが、半年やそこらでフルマラソンが思うように走れるというほうがどうかしていると思います。私は走り始めのころ、ノウハウ本のプログラムの通りに走ることができずにずいぶん悩みました。ポイント練習で10km、15㎞くらいならどうにか走れるのですが、20km、25kmとなると、走れないのです。途中で挫折してしまう。

 しかしそれだけの練習に耐えられるだけの身体ができあがっていないのですから仕方がないことです。今ならそれが理解できますが、当時はそれすらわからなかった。なんでプログラムどおりにこなせないのかと悩みました。
しかしです。トレーニングの重要原則、つまり個別性の原則からいえば、強度やプログラムは選手一人一人違って良いわけで、本に書いてある通りに進まなければ自分なりにアレンジすればいいだけのことです。
そのために中野さんのようなプロのトレーナーがいるわけで。

 そういうことをもろもろ考慮すると、最近読んだランニング雑誌(クリール)にも書いてありましたが、私たち市民ランナーは、フルマラソンばかりにこだわらずに、ハーフマラソンなど短い距離のレースをもっと活用してもよいと思います。いろいろ考慮するとフルマラソンを時間内にきっちり走り切れないケースもあります。その場合はもう少し短い距離から力をつけていけばいいわけです。

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