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昔使っていた旅行カバンと昔の旅の思い出 [日々つれづれ]

 今日は都議会議員選挙。雨の中投票に行きました。事前に選挙区の情勢は報じられていましたが、一有権者として意志を示したかったのです。

 先般、思い立って最近使わなくなったカバンを処分しました。容量は60リットルくらいのハードケースでおおむね10日から二週間の旅行用でしょう。理由は以前のように仕事で2週間海外に出かけるといったことがなくなり、大きなカバンが不要になったと考えたため。それにキャスターがじきに壊れるという想定でしたが、なかなか壊れませんでした(笑)。

 さて今日のNHKの大河ドラマ、渋沢栄一が大きな荷物をもってフランスにむけ旅立つシーンをみました。幕末に幕府の命令で海外に行くということがどれだけ大変なことだったかは想像に難くないです。他方、海外旅行が江戸期とは比較にならぬほど容易になった現代であっても、海外への長旅となればそれなりに緊張しますね。まして初めての場所ならなおさらです。
 2000年前後、私は、こうした大きなカバンを携え、期待と不安の入り混じった気持ちを抱えながら、成田空港から米国や欧州方面に出かけたと思います。成田空港で出国審査の直前に不安になって実家に電話を掛けたこともありました。「こんな俺が出かけていって大丈夫?」なんて心配したって始まらないのですがね。行くと決めたら行くしかないのです。
 
 そのころの自分の気持ちをドラマを見ていて少し思い出しました。任務の重い軽いはあるにせよ、長旅の前の緊張感は今も昔も変わらないのかもと思います。自分でいうのもおかしいですが、現地の言葉もろくに話せない状況でも、どんどん行ってました(笑)。どうにかなると思っていたのでしょうか。たいがい打ちのめされて帰ってくるんですけどね。おかげさまで仕事上のちょっとしたことではめげなくなりました(笑)。外国語学習の重要性は、この海外に頻繁に出かけていた頃に身をもって思い知ったと思います。外国語が通じなかった苦い経験は学習の強烈なモチベーションになりました。悔しい思いをすれば、次に行くときこそちゃんと意思表示ができるようになっていたいと、思いますよね。
 「将来、自分のためになるから行ってきなさい」と快く送り出してくれた上司(当時)には足を向けて眠れません。おそらく当時の上長は、こんな部下(私のこと)が海外に行って大丈夫かとずいぶんご心配をかけたと思います。そうした数々の経験、多くの失敗の中から得た教訓をどうやって日々の仕事の中に生かしていくか。それは昔も今も変わらぬ私のテーマです。 

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