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正社員が没落する(角川Oneテーマ21)/環境が変わっても生き残る力をもつ [日々つれづれ]

 気象情報では「涼しいから長そで」と言いますが、走るとまだ暑いですね。おやじ陸上部は仕事の後「部活」。不整地を走るのが良いらしいので、地面のある公園まで走りに行きます。ただ以前暗がりで木の切り株につまづいて転倒してケガをしたこともあったりして。夜ランは気を付けないといけません。


正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/08/09
  • メディア: Kindle版

  この本の新書版は2009年に初版。裏表紙の記載をみると私は2013年の5月に読了。前職でグループ企業の若い同僚に「昼、外食に行かないんですか?」
と聞かれ、「外食? いや、弁当持参。生活防衛・・・」
といったら、同僚はえっ?と驚いた顔をしていたように思います。生活防衛の意味が通じていなかったと思います。私は以前にも外資系で何度か職を失う経験をしていましたので。
 その後、本書で書かれているような事態が私の身にも生じました。
「そこには勝ち組は存在しない。人件費を抑えたいという企業の論理ばかりが先行し、働くものすべてが負け組になるという恐ろしい事態が進行しているのである」(湯浅誠、 堤未果  正社員が没落する「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21) 角川書店 2009年 p.96)
 私の場合、幸いその後自分にあった仕事を見つけられ事なきをえました。
 
 脈絡がないですが、プロランナー・大迫傑さんの著書「走って悩んでみつけたこと」(文藝春秋 2019年)には「環境が変わっても生き残る力を持つこと」という章があります。単身、ナイキのオレゴンプロジェクトに身を投じ、東京オリンピックで有終の美をかざったランナーの言葉には説得力があります。
「日々変わっていく状況の中で、いかに我慢して自分の場所をつくっていけるか。」(同署 p.73)私も反省をこめてそう思います。もっと早くこの本を読んでおけばよかったですね。没落しても、リストラで斬り捨てられても良い(切り捨てられないほうが良いですが)。もし不幸にも「船から海に投げ出され」たら、おぼれないようにどこかの岸辺まで必死に泳ぐ。たどりついた陸地で、環境を少しずつ自分に合うように変えてゆき自分の居場所をつくっていく。生きるって大変ですね(苦笑)。大迫さんは、ここに書いたようなことをひとつひとつを意識してやっているところが非凡だし、それが彼の才能なんだと思います。大迫さんの気迫のこもったオリンピックでの走りぶりは、いまでも私の記憶に鮮明に残っていますが、それは偶然ではなく必然と本書を読んであらためて思います。

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