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こんな時期はガイドブックを熟読(笑) [日々つれづれ]

 新型コロナ(COVID)の感染拡大をうけ、TVのニュースなどではインバウンド(海外から日本へ)の観光客減少の影響が取り上げられる機会が多く、経済波及効果はそちらがおおきいのでしょう。しかし旅行の場合は、アウトバウンド(日本から海外へ)も影響があります。わが国から中国本土方面はツアーそのものが催行できないでしょうし、韓国も同様でしょうか。欧州も感染が広がっています。東南アジアはそうでもなさそうですが、一部の国では日本からの旅行客が入国できなかったり、入国できても14日の間留め置かれたりします。そうなると観光旅行自体が成り立たなくなります。
そんなわけで、春休みは旅行の計画が立てにくい状況です。私も旅行に行くつもりで調べものをしていましたが、どうなんですかね。

 
 というわけであいかわらず、旅のプランだけは自由だと思うので進めています。ソウルには2018年に行ったのですが、観光らしい観光ができなかったので、再チャレンジしたい。できれば韓国語会話もチャレンジしたい。そういう視点でガイドブックを見ています。驚くべきことに(当たり前かもしれないですが)、ムックタイプのガイド、つまりA4サイズの雑誌タイプのものは誌面が大きいこともあって、非常に精密な地図が掲載されています。これが海外都市のガイドブックかと思うくらいに細かいのです。現地に行かなくても、あたかも行ったかのごとく、詳細な情報が得られたりします。行く前から、今度この都市に行ったら、この店に行こうというのがあらかじめ計画できる。むろん海外なのでパスポート、外貨両替、外国語といった面倒はあるものの、現地の情報入手という観点からは、とくに日本の観光客が多い海外都市についていえば、国内旅行とあまり変わらない感覚で情報が得られる印象をうけます。

おそらくすべての都市がそうというわけではなく、特に日本の観光客の多い都市に顕著な現象なのでしょうが、韓国や台湾、ハワイなどのガイドブックの情報のきめ細かさ、また情報量の多さ、また情報の鮮度には目をみはるものがあります。よしあしはともかくそれだけたくさん日本から観光客が訪れているということでもあるのでしょう。
 
 インターネットで随時新しい情報が発信されていく時代に、更新頻度が、せいぜい1年に一回程度発行の紙媒体の旅行ガイドは、情報の鮮度の面で厳しい立ち位置に立たされているのかもしれません。しかし私が見る限りは、初めて訪れる場所であれば、紙のガイドブックを三種類くらいは買いたい。今の旅行ガイドはどれも非常によくできています。インターネットサイトとの厳しい競争を意識し、しっかり吟味し、紙媒体ならではの価値ある情報を載せているように見えます。いずれのガイドもお金を出して買ってもらっているという編集者の意識が感じられます。

海外都市の旅行ガイドはおおむね一冊1000円から2000円程度はしますが、いままで買って損したと思ったガイド本はありません。かりにガイド本に1万円かけても、そこから得られる情報を活用して、海外の旅の時間が楽しく充実したものになるならば、非常に安い買い物だと思います。とくに私のように添乗員なし、現地の知人もなしで一人で自由に訪れるタイプは、自分自身の持つ現地についての情報量が勝負です。

ですので、そうしたガイドブックにアンダーラインをひき、地図にマーキングしながら、熟読してから、海外の街を訪れたい。(前回それをやらずに失敗したので) いまはそう思っています。

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繁體字、簡体字、そして日本の当用漢字 [日々つれづれ]

中国語を独学で学んでいると発音や四声といった声調変化はなかなか習得しにくいのですが、私の場合、気になって仕方ないのが、表記に用いる漢字の違いです。
ざっくり分けると下記のようになるかと思います。
普通話(プートンファ)標準語→ 簡体字
台湾華語、広東語→ 繁體字

NHKTVやラジオ講座で扱う中国語は普通話なので、テキストも講座もすべて簡体字です。

例えば東京メトロの行き先表示でよく見かける駅名で「しぶや」は字体の違いが端的に表れている例です。
それぞれの漢字で書いてみます。(ピンイン:Se’gu)
(繁體字)
(簡体字)
(日本の当用漢字)

このように日本の当用漢字と簡体字とでは、繁体字をそれぞれ別の方式で簡略化しているため、まったく違った字体になっているもの、共通のものなど様々です。

運転するという意味のkaicheはどうでしょうか。
(繁體字)開車
(簡体字) 开车
と、日本の当用漢字に近いのは、繁体字のほうです。

「好きだ」を意味するxihuanはどうでしょう。
(繁體字)喜歡
(簡体字) 喜欢
(当用漢字)喜歓

いずれにしても、字をみてぱっと意味が取れたほうが学習には好都合です。
簡体字を最初から習っている中国の人が、出先で繁体字や当用漢字を見ると違和感を覚えるそうです。つまり彼らにとってのシブヤ(セグ)は谷でなくてはならず、彼らへの配慮として東京メトロでは簡体字表記が電光掲示に出ているということになります。こんなところにも大国としての中国の存在感を感じます。

 漢字表記の話に戻しますと、要は日本人の学習者が、簡体字の 开车 をみて開くと車が連想できればいい。もしくは簡体字を丸ごと覚えてしまうか。私はまだその段階にはなく、簡体字を見るたびに、ん?この字は一体何の字と強い違和感を思ってしまうので、当分は、繁体字の中国語を参照しながら、学習を進めようということになります。

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