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通信で学ぶ意味・スローラーニングの真意 [(通信教育)学習の仕方 総論]

またまた冷たい風が吹きつけ、真冬に逆戻り。

さて、武蔵野大の広告をみた。
経済学部の大阿久先生からの メッセージ
「1科目でよいから、これはしっかり勉強したと言えるものをつくって欲しいです」。

”これだけはしっかり勉強した”という意識。これは、けっこう大事だと思います。

私の見聞する範囲では勉強そのものにフォーカスするよりも、とりあえず卒業できれば良いという人が多いように思います。
つまり、「しっかり勉強する」ことにフォーカスするよりも、”要領よく単位を集めて手っ取り早く卒業する”ことに価値があるような風潮はちょっと違うんじゃないかと。

こんなことを書くと、「働きながらの学習で、最低限やることだけやって卒業して何が問題か」といわれそうです。

ときに、聞くところによると私の履修している課程は難易度でいうと難しい部類に入るそうです。
難しいのですから、卒業さえできれば御の字というのもわからないではありません。
しかし、前にも記事に書いたように多くの社会人学生は学士の資格を保持しながらまた縁あって勉強するというパターンが多いと聞きます。

ということは、つまりはいまさら学士の称号を得ても、特段のご利益があるわけではない、というケースが多いはずです。
たとえば、私が仮に卒業できたとして、いまさら○○大を出ました、と履歴書に書いたところで、新卒者のシュウカツではないのですからほとんど意味がないことでしょう。
(そもそも今、どこかで働いているとして、転職活動をするのでなければ履歴書を書く必要がありません。)

となると、社会人学生にとって卒業証書をもらって学士号を得るということの意味は何なのでしょうか。
その意味は、必然的に通学課程の学生とは違ったものになってくるはずです。

つまり、学びそのもののプロセスの中で、自分の人生の意味を見直す。
今までの経験や知識を整理して再構築する。

その学習プロセスの中で、いかに精神的に満足を得るか。
時間をかけ、じっくり学習する中から何がしかをつかみとる。
その過程にこそ意味があると私は思うのです。

手っ取り早く過去問の分析と、誰かからもらったレジメのコピーで要領よく単位をそろえる学習。
もちろん単位がそろわないと卒業はできないので、要領よく単位を集めるスキルも大事ではありますが、果たしてそれだけでいいの?と私は問いたい。

難しい科目で、いつになったら単位が取れるのかと途方にくれながらも、試行錯誤を繰り返し、友と情報交換しながら、どうにか攻略の糸口をつかむ。
七転八倒する姿は見苦しいかもしれません。
しかしそんな苦しみの中から得るものも多いはずです。

月並みなせりふですが、自分のかいた汗こそが、あなたの財産です。
もし、校風があるとすれば、「自ら進んで泥にまみれ、汗をかくことをいとわない。」というものではないかと思うくらいです。

そういう文脈からも、私は「ゆっくり学ぶ」(スローラーニング)ことを推奨しているのです。


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コメント 3

駅員3

働きながら学ぶ・・・本当に難しいですね。
僕の場合、何かを捨てなければ出来そうもありません。
by 駅員3 (2014-03-07 07:35) 

moz

卒業して卒業証書をもらうのも価値がありますが、やっぱり、勉強できるっていう喜びは何よりですね。
学生時代の贅沢さ、今思うとかけがえのない時ですね。もう一度、じっくりと勉強したいです。 ^^
by moz (2014-03-07 19:09) 

Azumino_Kaku

K さん、
moz さん、
nicolas さん、
Buco さん、
銀狼 さん、
tsun さん、
sugoimono さん、
お茶屋 さん、
gen さん、
Silvermac さん、
駅員3 さん、
やってみよう♪ さん、
なんだかなぁ?!! 横 濱男 さん、
獏 さん、
ryo1216 さん、
世界のアイドル さん、
eniguma さん、
tsworking さん、

こんばんは、
ご訪問ありがとうございます。


☆ 駅員3 さん、


ありがとうございます。
この5年間、学習はおかげさまで生活の一部になりつつあります。
働きながら、自然と学びが出来ているかもしれません。




☆ moz さん、

そうなんです。あの学生時代の贅沢な時間をもう一度味わいたい! 

まあ、それはちょっと無理かもしれないですが、勉強の楽しさを味わうだけなら、ちょっとした心がけで出来るんですね。

私はそんな贅沢の一部を少しだけ味わっていることになるのでしょう。ありがとうございます(^^)

by Azumino_Kaku (2014-03-07 23:11) 

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