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労働者は単なるコストなのか・2021年7月 旭川へ(9)CAさんによる機内セイフティーデモ [日々つれづれ]



仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか (幻冬舎新書)

仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか (幻冬舎新書)

  • 作者: 相原 孝夫
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/03/29
  • メディア: 新書
 引き続きこの新書を読んでいます。
「北里大学准教授の和田耕治氏によると企業が高コストとなる正規雇用を減らし、非正規雇用を増やした。雇用環境が激変し、生き残りの少数精鋭になった管理職が疲弊している可能性がある」
相原 孝夫 仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか (幻冬舎新書) 幻冬舎 2013年p.114)
 え、これってもしかして・・?とか思いましたが、ここに引用したのは特定の企業についての記述でなく「自殺した男性管理職がバブル期の4倍」という文脈から、日本の雇用情勢全般について記述した文章です。先行きの見えない中で過重な負担に追い詰められていく労働者の姿が目に浮かびます。資本の論理を突き詰めると、高スキル・高コストの労働者は不要。資本の論理に従順なのが美徳。人件費は安ければ安いほど良い。ということになるんでしょうか。過酷な労働環境を改善する政策が必要のような気がします。不勉強で恐縮ですが、「新しい資本主義」にはそうした視点が盛り込まれているのでしょうか。

「労働者の非正規化が進むことは、労働環境総体の劣悪化につながっている。そこには勝ち組は存在しない。人件費を抑えたいという企業の論理ばかりが先行し、働くものすべてが負け組になるという恐ろしい事態が進行しているのである。」(堤未果 湯浅誠 正社員が没落する「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21) 角川書店 2009年 p.96)

 他方、仕事関係の雑誌の記事を読んでいると、複雑化した経営環境に対応し競争に勝ち抜くため、それなりの人件費を負担する方向で、行動に移している組織もあるようではあります。私自身、自分の仕事の付加価値を高めるのが生き残るための最善の道という危機感を持っています。


正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/08/09
  • メディア: Kindle版

 写真は2021年7月の旭川行きから、セイフティーデモ(Safety Demonstration)のようす。航空機の安全装備の使い方の説明です。この機種は古めの機種のせいか、客室乗務員さんが実際に、救命胴衣の使い方を実演してくれます。これが始まると寝てしまったり、別のことに没頭する人もいます。しかし実際のフライトで何があるかわからないですし、機種ごとに違う装備もあるでしょうから、私は知ってるからと言わず、数分のことですからしっかり見るようにしたいです。最近は動画で済ませる場合も多いので、それだとたしかにもういいよといいたくなるのはわかるんですがね。


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