「地獄に仏」・2016年8月 夏の東北（69）Day2 山寺 その7 線香

　今日は仕事を休み、知人に依頼された貨物の輸送をクルマで行うことに。都内の道路は交通量が多く、私は道も不慣れです。渋滞回避で朝5時起きしてどうにか貨物輸送の任務は終了したのですが、持ち込んだ機材の取り付けの手伝いもなりゆきですることに。都心の駅に近い住宅地で道が狭い場所でした。油断せずにコインパーキングを調べておくべきでしたが、油断して積み下ろしの間だけなら路駐で大丈夫なんて思っていたら、クラクションの音がします。なにやら怒声も聞こえてきます。まずいです。お前のせいで通りぬけ出来ないと業務車両の人たちが怒っています。今にも袋叩きに遭いそうな勢いです。まあ、公道にクルマを停めていた私が悪いのは確かですので、頭を下げてとりあえずその場を離脱。ぐるっと一周回って、元の位置にまたクルマを停め、コインパーキングを探そうとしていると、ご近所の方が「ここ、良かったら使ってください。」と・・。不案内な場所でどうしようかと思っていたのです。ご親切にも少し離れたもう一か所の場所の場所も案内してくださいました。「お引越しでしょう？大変ですね・・」と温かい言葉までいただき、へまをやらかして落ち込んでいた心がほっこりしました。「地獄に仏」というとおおげさですが、そんな心境でした。そんな風に「自分が生きていくうえで、いろんな人に世話になったり、人様にご迷惑をかけて生きているわけだから、自分ができることで世の中に報いなければならない、自分のことだけ考えていれば良いわけではない」と作家の池波正太郎さんが（たしか）エッセイで書いておられました。帰り道の運転をしながらそんなことを思い出しておりました。

　
　写真は2016年8月、宮城、山形の旅から。一日目は仙台周辺を回り、作並温泉で泊まり。二日目は山形側に下り、立石寺（りっしゃくじ）山寺へ。奥の院へ続く石段を登ります。登山口から登り始めて根本中堂へ。この先、奥の院へ続く石段を登る前にここで線香を焚いて、ご挨拶をどうぞと案内書きがあります。

コメント 2

大変でしたね。
でも、そんな親切な人に出会えて
池波正太郎の言葉が実感できるいい日でもありましたね。
by そらへい (2023-03-21 21:02) 

そらへい　さん、
tsun　さん、
ryo1216　さん、
じーバト　さん、
tarou　さん、
xml_xsl　さん、
suzuran　さん、


ご訪問ありがとうございます。　

☆　そらへい　さん、

ありがとうございます。
はい、なんだか妙に気疲れしました。
大したことをしたわけではないのですが、慣れない都会の道の運転は本当に緊張しますね。

でもおっしゃるように親切な方に出会えて本当に良かったです。
救われた気分です。

by Azumino_Kaku (2023-03-21 22:21)