エンジニアは人間力で勝負・街かど厨房・肉野菜丼 [日々つれづれ]
2001年出版のこんな新書を引っ張ってきました。勝ち組とか負け組とかいう以前に、今の世の中でテクノロジーの仕事を続けていることが果たして良いのかどうかもわかりません。それはさておいて、せっかく縁あって仕事をしているなら、意味のある仕事がしたい。そう思ったので本書を手に取りました。「これからのSE(システムエンジニア)は人間が好きでなければならない」という本書の指摘は、本質をついていると思います。AIとか自動化の進む世の中でヒューマンタッチが必要というだけでなく、これからの社会のありかた、組織のあり方を決めるのは人間です。利用する人に、これは良い、素晴らしいと思ってもらえる仕組みでなければ、作っても意味がないでしょう。システムを作る側にはそうした発想、どうしたら人間の社会が豊かになるかを考える哲学が必要で、さらにこうしたらよりよい仕組みになると訴求できるだけのプレゼン能力もなければなりません。現代のSEはこうした総合的な能力が必要です。