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経済のグローバル化は巻き戻されるのか、それとも再グローバル化するか [日々つれづれ]

ライフネット生命元会長の出口氏の講演を聞きに行ったことがあります。氏の著書(生命保険についての専門書だったと思います)も読んだ記憶があります。博覧強記とは出口さんのための言葉でしょう。今は大学の学長さんなんですね。

出口さんの書いた新聞の特集記事を読みました。
”シリーズ・疫病と人間 「グローバル化は加速する。歴史が3度示した」出口治明・立命館アジア太平洋大学長”
(毎日新聞2020年6月28日 東京朝刊13版 8面: 記事URL: 
https://mainichi.jp/articles/20200628/ddm/010/040/011000c )

私が漠然とイメージしていたのは、COVID19の感染拡大が収束した後、すなわち国際間の移動が再度自由化されたあとも、いわゆる経済のグローバル化が巻き戻される、つまり「経済のローカル化」が進むと思っていました。国内での感染拡大が深刻に報じられたころ(今年の春先)政府関係者も口にしていたと記憶する「サプライチェーンの国内回帰」などもその一つかと思います。リスクを低減するために多少割高でも生産拠点を国内に戻すとかいう例です。

 どんなに高度なテクニックを用いても、未来のことは正確に予測できないし、かりにある程度の確度で予測ができても、予測した内容には不確実性が残る、というのが、二つ目の大学で学んだ、経済についての基本認識の一つです。

 そういう意味では、歴史法則から学ぶという出口さんのあり方は、新鮮ですし、注目に値すると思っています。

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